FC2ブログ

◇◇◇談話室・北極圏<別館>◇◇◇

スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
*Edit TB(-) | CO(-) 

北スウェーデン

極域ぐるり・気球の旅

ただし、気球で旅をするのは、気球搭載型観測装置です、アシカラズ。

今スウェーデンの宇宙・天体物理業界で(個人的に)ホットなプロジェクトと云えば、

PoGOLite

でしょうか。

スウェーデン・キルナ(私が住んでいるところ!)には、EU圏ではもちろん、世界的にも有名な、科学・技術目的の気球及び測深ロケットの打ち上げ場があります。

Esrange, SSC (Swedish Space Center)
(エスレンジと発音します。)

このEsrangeの気球打ち上げ場から、先日、極域を周回するパスにPoGOLiteは放たれましたが、気球に穴が空いていたみたいで、高度30kmより上がることが出来ず、やむを得ず地上タッチダウンする事態になりました。
観測器の状態を確かめた上で、当然、もう一度極域周回フライトを試みると思いますが、今シーズン(夏)は厳しいかなぁ~、と云うのが私自身の憶測です。

なお、夏季極域周回とは、スウェーデンから放球されて西回りに、ノルウェー→大西洋→グリーンランド・カナダ北部→ロシア・シベリアを経て、スウェーデンに戻ってくるルートです。これは、極域渦(polar votex)の関係で夏は西回りになるだけで、冬には東回りの極域周回ルートが可能です。
また、春・秋は、極域渦の定常流の方向が変わる時期なので、定点放球に適しています。


***
さて、PoGOLiteのこと。

かに星雲はくちょう座X-1から来る、偏光したX線(正確には、軟ガンマ線、と呼ばれています)を検出することで、X線を偏光させたパルサーやブラックホールの強磁場を測ろうというものです。

パルサーやブラックホールの磁場は非常に強いと思われているので、例え波長の短いX線とは言え、ファラデー・ローテーションを受け有意な偏光角度が得られるわけです。
(この辺の詳細は、前記事・宇宙論を参照ください。)

なお、かに星雲もはくちょう座X-1も、北半球で見られるものなので、夏・気球で長時間観測ができる、スウェーデンでこの天体物理観測は行われているわけです。

ちなみに、パルサーやブラックホールの磁場がどれくらい強いか、ですが、

●地球・極域地表で、600マイクロテスラ(T)=600x10^-6 T
●太陽黒点で、~1000ガウス(G)=~100ミリテスラ=~100x10^-3 T
●マグネター(パルサーよりも非常に強い磁場を持つと考えられています)で、10ギガテスラ=10x10^9 T

と、太陽系には絶対あり得ないオーダー(太陽黒点の11桁の大きさ!)であることがお分かりでしょうか?


にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村
スポンサーサイト
*Edit TB(0) | CO(0)

~ Comment ~















管理者にだけ表示を許可する

~ Trackback ~


Back      Next


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。