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宇宙科学・工学

一般向け記事に物申す --- 結晶炭素核の星

今日、仕事中に、とある(全国紙の)新聞社科学部ってところから、

ダイヤモンドで出来た星/惑星が見つかったので、それについてインタヴューしたいのだけど

といきなり電話がかかってきました。

最初、相手が言っていることは分かるのだけれど、ダイヤモンドで出来た星/惑星について、どういうものか、コメントしろいきなり言われて、コメントしろと言われても、、、と云う感じでした。

相手が一呼吸おいて、今日、Science(権威のあるジャーナル)のハイライト, ScienceShotとして出た記事であることを述べて、続けて、連星の一方が木星のような惑星で、でも密度が高くて、どうもダイヤモンドで出来ているらしいと言ったところで、今度は私の方が

???

連星系で、一方が惑星で、(ダイヤモンドはさておいて)でも高密度???…そんなの聞いたことないし、そもそも、私は天文の方は専門ではないのですが。。。

「そのプレス、私はまだ読んでいないので、一度論文を確認してからまた(インタヴューに)回答する、ではダメかな?」と相手に聞いたら、「じゃ、星と惑星って、何が違うのかだけでも教えて!」と聞かれ、まぁ、それなら答えられるので答えて、以上、インタヴューはお開きになりました。

…仕事が一段落して確認したのが、

一般向け(日本語)(※インタヴューの方はスウェーデン国内でのことです):
銀河系内に「ダイヤモンド星」存在

そして、オリジナルはこちら:
Transformation of a Star into a Planet in a Millisecond Pulsar Binary
訳すると、ミリ秒周期を持つ(一方が中性子星でかつ)パルサー連星系における、星から惑星への変遷

…まだアブストラクトしか読んでいませんが、ダイヤモンド「星」と惑星を混じって使っているところから、一般向け記事はNG。オリジナルにちゃんとwhite dwarf(白色矮星)と記述されているのに、この矮星をちゃんと説明していないのはまずいと思う。。。

白色矮星とは、核融合が最終状態の鉄まで進まず、従って、新星にも超新星にもなれなかった、星のなれの果て、要は、風船のように膨らんだけ膨らんでも(=”赤色巨星”と云う進化状態)、パチンとはじけず、すーっと空気が抜けてしまった状態だと思ってください。

さらに、残った(白色矮星の)核は、炭素が高圧下で結晶化したもの(=ダイヤモンド)もあり得る、と云うのは実は、80年代、90年代にも出ていたアイデアで、決して新しいものではありません。

さきほども述べたように、オリジナルの方はまだアブストラクトしか読んでいないので、

連星のパルサーの周期観測から、どうやったら、相方の白色矮星が「結晶化炭素で出来ている」と言えるのか
(原理的には、二体問題の摂動を検出するだけなので、2物体の両質量は分かっても密度を求めるための大きさまでは分からない、、、と思うのですが)

が、私にはまだ謎の部分なので、週明けに大学に行って論文を入手して読んでみたいと思います。

…それにしても、この一般向け記事はダイヤモンドだけ強調せずに、もうちょっとオリジナルの論文に沿って主旨を紹介すべき!だと思うのは、私だけでない筈ですが。。。


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